住宅外皮マイスターになりました
こんにちは、エルハウスの福田です。
会社に行くと、福田宛に何か届いていました。
開けてみると、外皮マイスターの認定証でした。
去年受験して、合格したんですよ。
ありがたいことです。
↑長野県ではまだ少ないですね
エルハウスでは、池原社長、奥寺さん、滝沢さん、それから大工さんの藤森棟梁が合格しました。
(藤森棟梁は建築士の資格も持っていて、勉強熱心ですごいです)
住宅外皮マイスターとは
木造住宅の屋根、外壁、バルコニー、基礎および床下を含む外皮
構造とその必要性能に関する十分な基礎知識を有し、住宅外皮の
性能確保、劣化抑制、基準適合に活用する能力を備える者
(引用 外皮マイスターのHPより)
外皮というと、家の外側ですね。
ここがきちんとしていないと、雨漏りしたり、断熱欠損したりするわけです。
ただ、そういう知識って、日本国内の試験では、建築士の試験などにもあまり出ないんです。
最近は、高断熱高気密って、流行っているでしょう。
でも、そういうきちんとした外皮のこと、断熱の知識を持っていないプロも少なくないわけです。
例えばですが、気流止め、通気層とか、防湿シート、透湿防水シートとか、まあ、家の壁の中にもあれこれあるんですけど、
意外とそういうのがきちんと体系的な知識として習得できる資格がなかったのでできたのが、
住宅外皮マイスターということです。
資格があれば良いというわけでもないですが。
この資格試験の勉強は結構タメになったな、と思います。
割と新しい資格ですし、高断熱高気密が増えたけれど、そういう専門家がいないのは問題だっていうことで、割と明確な目的を持って作られた試験なので、かなり細かい内容まで出題されました。
特に私は、あんまり現場に行く機会が少ないので、
写真や図の付いたテキストで、収まりなどが学べたのはすごく良かったです。
資格試験の中には、正直、あまり役に立たないものもありますが。
それこそ、宅建は持っていますが、住宅ではあんまり役に立たないです。笑
(宅建は不動産売買では必須の資格ですが。注文住宅ではあんまり実務に直結する知識は少ないです。まあ、いくらかは役にも立ちますが)
住宅の実務に役立つ知識やスキルって難しいですよね。
それこそ、住宅ローンの金利交渉なんかって、勉強して学べることでもないですし。
そもそも、住宅ローンの適正金額なんかも本に書いてそうで書いてないですよね。
間取りのプランニングについても、住宅の密集している市街地と家と家の間が広いエリアでは違うとかも、本とかに載ってそうで載っていないですし。
土地の見るポイントとかも本当に、どの本にも載っていない。交渉方法なんかは当然載っていません。
そして、その家族の希望する暮らしをヒアリングする能力や、
家事のしやすい家を考えようと思うと、実際に自分が家事をしてみないと分かるようになりません。
住宅を学ぶとは、実に生きることを学ぶことだと思うことが多いです。
誇張じゃなくて。
環境が人間を作ります。
住宅はその家族の生きる環境です。
住む人の暮らしによりそって家を作る。
そして、同時に、完成したあとは、住宅に合わせて暮らさないといけない側面もあります。
例えば、家のどこか一ヶ所にでも気持ちの良い眺めの窓がある家に暮らすのと。
そういうことは一切考えられていない家に暮らすのと。
↑去年の見学会ですが。
眺めの良い土地に家を作るからには、眺めの良い窓を狙って作りたいですよね。
それにしても、
「景色が良さそうだから、景色が見れるようなスキップフロアのある家が良いんです」
と。
ロマンのあるオーダーをしてくださる、粋なお客様でした。
家族が毎日通る階段の途中に、大きなFIX窓を付けました。
こういうプランは片側が低くなっている土地特有ですね。
毎日、良い眺めを見て暮らす人生。
住宅を考えるとは、生きることを考えることだと思います。
偉い建築家の先生のやっているオシャレで高級な設計事務所ではないですが。
人生が豊かになるお家を、お客様と一緒に実現できる、そんなプロフェッショナルになりたいですね。
はい、外皮マイスターの話から、どんどん話がそれていますが。
日々、コツコツ精進していきたいですね。
そんな感じの福田でした。
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