Vol.5|出口浩明著「思考軸」をつくれ|「多様なインプット」で直感と論理を磨く|「思考」のバランス、秘訣を教えます
「多様なインプット」で直感と論理を磨く
~「思考」のバランス、秘訣を教えます~
出口 治明著 「 思考軸」をつくれ より
Check point
● 思考の材料を片っ端からインプットする。
● 失敗が多いと、学びも多い。
● あえて専門外にチャレンジする
何かを思いついたり、判断したり、
論理を構築したりすること、
これを思考といい、あらゆる思考は
脳で行われます。
脳はこれまでにストックされた
さまざまな知識や情報を必要に応じて
引き出したり、組み合わせることで、
思考をアウトプットしています。
これは小学生だってアインシュタインだって全く同じです。
思考の材料は、脳にインプットされている情報だけです。
どんなに素晴らしい頭の使い方を学んでも、
インプットの絶対量が足りなければ判断の精度は
高まりませんし、発想の幅も広がりません。
インターネットの発達によって、世の中に
流通する情報量は飛躍的に増加しました。
しかし、そこには誤った情報も数多く含まれています。
自分に役立つ情報だけを抽出することは、
実はなかなか難しく、「とにかく片っ端から
インプットする」と決めます。
必要かどうか迷う時間が無駄ですし、
何より取り込む情報量が多いほど、
処理速度は上がります。
人間は失敗を通してしか本当には学べない
という習性がありますから、失敗もまた多い方が良いのです。
そうやって脳のストックを増やしていくと、
水槽の水が溢れ出るかのように、楽に
アウトプットができるようになる瞬間があります。
そうならないうちはまだまだインプットが足りないのです。
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私は、このBook reviewの企画を良いチャンスと思い、
とにかく情報のインプットを始めてみました。
手に取るのは、まず興味のある、
自分に関わりのある分野の本です。
もちろん、これも思考の材料となる大事なインプットです。
しかし、偏った分野ばかりインプットしていると、
モノの見方や考え方も偏り、凝り固まったものになってしまう…
つまり、柔軟性を失ってしまうのです。
あえて自分が抵抗を感じる分野や、
専門外の分野に手を伸ばすことが、
より重要になってきます。
これは仕事においても、同様のことが
言えるのではないでしょうか。
自分の専門外のセミナーに参加してみたり、
新規プロジェクトに自ら手を挙げてみたり、
いままでの自分の価値観から外れたところに飛び込むのです。
適度なストレスが自分を成長させてくれるはずです。
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