諏訪・松本の女性建築士ブログ|未来生活設計

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芸術の秋|英雄ポロネーズを聴く

こんにちは!
松本、諏訪、伊那地域の工務店エルハウスの住宅コンサルタント、
土橋千咲です。

疲れたなと思った時癒されること
打ち合わせが続くと流石に疲れた〜となることがあります。
初めての家づくりの話しに来られる方、プランの内容を詰める方、資金計画や銀行の話をする方と1日3件打ち合わせをしても内容がそれぞれ違うので、頭を切り替えながらエネルギーを使います。
打ち合わせ最中はアドレナリンが出ているせいか全く思わないのですが、一日が終わり緊張から解放されると頭を休めたくなります。

そんな時私はピアノの曲をユーチューブで聴きます

私がピアノの曲で一番好きな曲はショパンの「英雄ポロネーズ」
小学校の時からずっと好きで思い入れがある曲。
実家には昔ながらのステレオがあって、10枚組くらいがセットになったクラシック音楽のLPレコードがあり、
よく父親と食後に「音楽の部屋」と言われるまぁいわゆる応接間(昭和だ!)で聞いていました。
その中にピアノの曲だけが収録されているレコードがあり、英雄ポロネーズが入っていました。本当にレコードの針が擦り切れるほど聴きました。
なぜか心に響き、感動し、いつか自分でも弾けるようになりたいと楽譜を買ってもらって、聴きながら音符を追い空想練習(イメトレ)していました。
実際に練習もしましたが、おそらくピアノ曲の中でも最高難度のFとなっていて、とても難しく全体を通して弾けるようになることはついぞ叶いませんでした。
それに当時は音、楽譜、レコードジャケットのポーランドの紅葉の景色の写真だけしか情報がなかったのです。
レコードから聞こえる音を奏でているピアニストさえどんな人なのかもわかりません。
こんなに難しい曲をどのように指を動かして弾いているのか想像もできず当時は神だと思っていました


(↑のような写真と曲を一体化してイメージしていました!!)

現代はYouTubeで神を見ることができる!
その後、CD、MDの時代になり今はダウンロードして音楽を聴く時代。
聴くだけでは人間とは思えなかった演奏する姿もYouTubeで昔の人から今の人まで見ることができます。
イメージしなくても、コンサートに行かなくてもいろんなピアニストが本当に演奏している姿を見ることが出来ます。

一部の才能のある人を除けば耳だけの情報だけで同じように演奏することはとても困難と言えます。
それが映像を見ることで、人間が弾いているんだ、指を流れるように動かしてはいるけれど特別なことではなくまねできるかもしれないと、自分にとってぐっと現実的になります。バイオリンやチェロ、指揮などもそうだと思います。
百聞は一見にしかず、目からの情報の方が何十倍も大きいのです。

私はピアノは諦めてしまいましたが、当時英雄ポロネーズを弾いている映像を見ることができたら少しは違っていたのかもと思います。
一流の人がどう表現しているのかを見ることができれば練習も辛いとは思わなかったかもしれません。
私にもできるかもと希望を持てたかもしれません。

あらゆる情報が平等に手に入る現在は、技術より上のことを得られて芸術、スポーツ、学業などの最終形を知った上で取り組むことができます。
なんのために努力するのか(努力すら死語かもしれません)、好きと思うことをするのかイメージが先にできるということはとても幸せなことです。なりたい自分への道がすごい近道になったのです。

無駄ではない
住宅コンサルタントらしいことを言えば、昭和の時代の価値観は豪華にとか高級感とかがあったのか、今では化石か伝説になっている「応接間」もしくは「座敷」がある家が多くありました。
この話題はまたブログで書きたいですが、今回思ったことは「ステレオのある応接間」という空間は非日常感があり、音楽を聴く、絵を飾る、本を読むなど「居間」や今で言う「リビング」という生活空間とは明らかに違う空気がありました。
応接間で音楽を聴くことは特別だったのです。
自分の記憶、感性においては無駄なものではなかったのだと思います。

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