誠実さとひたむきさで人生を切り拓く男 ~フォレスト・ガンプ/一期一会(’95・アメリカ)
こんにちは、いつもありがとうございます。チームエルハウスです。
乗り越えなければならない目の前の壁がとんでもなく高く思えたり、やり過ごす方法さえ思いつかないとき、あなたはどうしますか。本作の主人公の生涯が、あなたの人生への寄り添い方を変えてくれるかもしれません。
走ることが人生を変えていく
舞台は1950年代のアメリカ。アラバマ州に住むフォレストは、まわりの子より知能指数が低く、背骨も歪んでいるために器具を装着して過ごしていますが、ママはそんな彼を特別扱いすることなく、公立小学校へ送り出します。案の定いじめの対象になってしまうフォレストですが、毎日、全力で逃げるうちに脚が鍛えられ、俊足少年へと進化し、多くの奇跡を成し遂げていきます。
アメフトで全米代表に選ばれたり、軍隊に入り、ベトナム戦争での活躍で名誉勲章を受賞したり、卓球で全米代表に選ばれて有名になったり、テレビでジョン・レノンと共演したり、エビ漁の会社で大成功したり。しかし、フォレストのもとを訪ねてきた幼馴染のジェニーは彼のプロポーズに応えることなく姿を消してしまいます。そこでフォレストはジェニーにもらった靴を履いて、理由もなく走り出すのです。アラバマ州から、やがてアメリカ中を……。
激動の時代のアメリカを象徴する事件も交え、純真さと強運によって次々と成功を手にするフォレストのまっすぐな人生がじんわりと感動を呼びます。
勇気を与えてくれるフォレストの人生
驚くほど正直で、自分に対しても、人に対しても、自分のできることだけを積み重ねていく彼の人生が教えてくれるのは、「足るを知る」ということです。映画の前半に「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」というフォレストのママのセリフがあります。自分の生まれ持った力を信じれば、チョコレートの箱のようにワクワクした人生が広がっていくはず。自分の前に立ちはだかる壁から逃げることなく、真摯に向き合うことが、見る者に勇気を与えてくれるのです。
一見、流されているようでも、嘘をつくことなく、その瞬間を全力で過ごすこと。その大切さを思い出させてくれる映画です。
フォレスト・ガンプ/一期一会
1995年 アメリカ 原題:Forrest Gump
監督:ロバート・ゼメキス 主演:トム・ハンクス