「脱プラスチック」が叫ばれているのはなぜ?
こんにちは、いつもありがとうございます。チームエルハウスです。
レジ袋が有料化されたり、紙製のストローが登場したり、環境に配慮した動きが目に見えて増えてきました。なぜプラスチックがやり玉に挙がっているのでしょうか。
文明が生んだ便利な人工素材だが
軽量で耐久性に優れ、私たち現代人の日常に欠かせないプラスチックは、最先端の文明が生み出した素材です。文明社会に暮らす誰もが、物心つく前からプラスチックに囲まれて生きています。ちなみに日本は1人あたりのプラスチック容器包装の廃棄量で世界2位です。
人工物であるプラスチックは自然には分解されません。人間が住む町からあふれ出し、森や海、動物を侵し、そして再び私たち人間の体内に戻ってきます。
自然を侵し、人間に戻ってくる
とくに近年、問題になっているのが「海洋プラスチック」です。プラスチックゴミが海を漂い、そこに生きる生物が取り込んでしまっているのです。プラスチックストローが刺さって傷ついたウミガメ、魚の体内いっぱいに蓄積されたプラスチックなどはその象徴的なものです。
30年後には、魚よりもプラスチックの方が量が多くなるといわれます。生物の中に蓄積されたプラスチックは、食物連鎖によって人間の体にも取り込まれ、健康を侵していくのです。
海に流れ出たプラスチックを回収するのは困難なため、流出そのものを防ぐしかありません。最終的には使用量を減らすことが大切ですが、リサイクルが行われるように、家庭でもゴミに出す前に容器を洗ったり、正しく分別したりという当たり前のことに努めていくべきでしょう。一人一人ができることをして、後の世代にも住みよい地球を残していきたいですね。