MAR 08 2021

新築注文住宅の介護設計は　間取りだけではなく周囲の環境を整える

諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

住宅の営業というと　普段、見積もりをしたり、間取りを考えたり、金融機関、不動産会社さんと打ち合わせをしたりという普段の業務をしているかと思われていますが、そのようなことばかりではありません。
私たちのような小さな工務店は一人で多岐に渡っての業務をします。大手メーカーや、大きい工務店では必要がないかもしれませんが、　機械のような流れ作業の　1つ、担当する部分だけに携わって、知っていたとしても
応用は効かない、アイデアが湧かないと思います。小さな工務店で働く良さの一つだと思います。

今朝は、朝一現場に出ての、外構工事の打ち合わせです、外構工事とうと　門柱やエントランスなど華やかな打ち合わせをイメージされると思いますが、家を建てて住めるようになるのは建物だけではありません。
車だってどうやって敷地内に止めるの？道路と段差があれば階段だって必要ですし、階段が必要となれば手すりも欲しくなるし、色々なことやものが必要になります。

足腰が不自由なお母さんの暮らすためのお家を造らせていただいいてます。毎日　デイサービスの方が訪問してきてくれるのですが、今までの家には車の乗り入れができませんでした。わずか、２m幅のスロープがあるだけで
しかも急勾配なスロープ。健常者だって雨の日は滑りそうな状態でした。デイサービスから帰宅しても、このスロープを介助者同伴で降りて、通常なら1分もかからない家までの距離を5分もかけて　ゆっくりゆっくり家に入っていきます。そんな不便ご様子から、新しい家に建て替えとともに、お母さんが暮らす部屋の前まで、車が乗り入れられるように　広く、勾配が緩いスロープをつくることを計画しました。

接道している道も水平ではない坂道であることから、スロープの計画、図面を作ったのですが、最終はやはり現場合わせなのです。高低差を確認してスロープの位置、勾配を確認しながら施工の打ち合わせです。
やってみないと・・という言葉通り、現場に合わせた　使いやすいスロープを考えます。
今回の新築計画のテーマは　介護を前提とした間取り、介護がしやすい環境を変える　もうすぐ完成です。
早く、完成した新居にお母様を迎えて、介護者の方とお母様の笑顔がみたいです。