なぜ間取り迷子になるのか?迷子になる理由と解決法
こんにちは。
エルハウスのふみねぇです。
自己紹介の通り、私は自宅の新築をした後、あるキッカケから、ブログを通して全国から250件の間取り相談に乗っていました。
今回は、その経験から、今お家作り真っ最中の方に向けて間取り迷子にならないための方法を、実際の経験を交えてお話ししたいと思います。
目次
間取り迷子の原因
コンセプトがない
家づくりを始めるとき、「こんな家にしたい!」とワクワクするもの。
でも、SNSやカタログに影響されてしまって、自分たちに合ったコンセプトが定まらないままだと、どんどん迷子になってしまうことがあります。
例えば、収納たっぷりの空間が欲しいのか、それとも開放感が大事なのか。
これがはっきりしていないと、たくさんの素敵なアイデアに目移りして、「どれも捨てがたい!」となってしまうんですよね。
我が家の新築当初も同じことで悩みました。そして夫婦の希望を入れていくとどんどん大きな家になっていってしまうんですよね・・・
人生全体での資金計画書がない
家を建てることは大きなイベントだからこそ、つい間取りやデザインを優先してしまいがち。
でも、正直、「絶対ここまでのローンに抑える」という硬い意思で、資金に天井を設けておかないと、いくらでも拘りが出てきてしまいます。
「パーキンソンの法則」というのをご存知ですか?人はあらゆるリソースを限界まで使い切ってしまうということを発見したパーキンソンさんという方がいらっしゃいますが、まさに家づくりも一緒。
資金計画の予算ギリギリまで皆さん使い切って、さらに・・・という方は少なくありません。
この硬い意志で死守すべき予算というのはどうやって計算していくのか?
これは、私の家計簿講座でもお伝えしているのですが、「ライフプランシミュレーション」を行うということで計算していくことができます。
我が家もそのパターンでした。仮の予算はあれど、「一生に一度のせっかくの家づくりだから」なんて言って、あれもこれもと盛りもりにした結果、驚くほど実行資金がアップしてしまったという経験があります。
話し合いが足りない
家は家族みんなで住む場所なので、それぞれの意見がしっかり反映されていないと後々後悔が残るものです。
その中でも、間取りは後悔しても変えることが難しい部分になるので、本当に難しいですよね。
コンセプトの話にもつながるのですが、「我が家の家づくりプロジェクトではこれを叶えたい!」というテーマとも呼ぶべき核心部分を決めて、それが叶えば6〜7割は成功だという設定をすることが必要になってくるのですが、家づくりで皆さんそんなことされてます?
住宅会社の営業マンがそこまでプロデュースしてくれればいいのですが、実際のところ、そこ(コンセプトやテーマ決め)までやってくれる住宅会社はなかなかいないと思います。
我が家でも、夫婦の趣味がスパッと別れ、アジアンリゾート系と北欧系で別れてしまい、結局は部屋ごとにテイストを変えると言った荒技に出ました(苦笑)
こうなる前に、「この家づくりでは何を叶えたくて、何を大事な軸に置きたいのか」ということを家族で十分に話し合う必要があります。
間取り相談で多かったお悩み3選
収納のお悩み
間取り相談の中で多かったのは収納のお悩みです。
整理収納アドバイザーがこんなに注目を浴びて、サービスとしてヒットしているように、男性が考えている以上に、世の中の女性は、日用品の収納に頭を悩ませています。
それがわからない男性は、「こんなところに収納つくるよりも、その分もっと広いリビングにしたい」なんて言っちゃうんです。
「その広いリビング、誰が片付けるんですか?」という厳し目のツッコミは置いておいて(笑)、とにかく収納のお悩みは多かったですね。
なので、私自身が整理収納アドバイザー資格を取って、主婦の目線と間取りアドバイザーの視点、3方合わせてアドバイスをしていました。
夫婦の意見相違
そして、これも多かったお悩み。夫婦で意見が分かれてしまって、奥様の意見が全く反映されないというお悩みです。
どうしてでしょうか、男性がお金をメインで出すからでしょうか、奥様の意見が反映されずに悩んでいるという方も多く感じていました。
加えて、設計士も男性なので、家事の細かいところはわかってくれない。男性同士で盛り上がり、意見を言うと設計士からも「それは収納家具を買えばなんとかなるので」と反論されるということもありました。
私から言わせたら、「いや、設計段階で家事動線と収納計画しておかないと、収納家具を買っても、奥様が使いやすい仕組みは作れない」断言します。
家事をメインでやる側が使いやすく、そして夫婦で納得して家づくり進めたいですよね。
坪数削減したい
前述の通り、あれもこれもの希望を叶えていったら、坪数が大きくなって、予算オーバーで大変なことに!という方も多くご相談に来られていました。
その間取りのご希望の要素を残しつつ、コンパクトにその要素をかなえる間取りに再構築するという作業も私の仕事でした。
さらにプラスアルファをするのも私の得意なところで、お喜びの声を沢山いただいていました。
間取り迷子から抜け出すための解決法
家づくりの間取りで迷子になってしまうのは、ごく自然なこと。
たくさんのアイデアやデザインに囲まれて、「どれも素敵に見える!」と感じるのは、実際とても良いことです。
でも、そのまま進めてしまうと、どれが本当に必要なのか分からなくなってしまうこともあります。
ここでは、私自身の経験やご相談をいただいたお客様の声から見つけた「迷子から抜け出すためのコツ」をいくつかご紹介します。
家づくりの一歩一歩を楽しく進めるためのヒントになれば幸いです。
コンセプトやテーマを決めて優先順位をつける
まずは、「どんな暮らしが理想か?」というコンセプトやテーマをしっかりと決めてみましょう。
例えば、「家族みんなでリビングで過ごす時間を大切にしたい」や「収納スペースをしっかり確保して、すっきりした空間で暮らしたい」など、家族が理想とする暮らしのイメージを共有すると、何を優先すべきかが見えてきます。
家づくりの間取りは、家族の生活スタイルや価値観がそのまま形になるものです。家をつくるのではなくて、生活を作っていく。そんなイメージで取り組むといいと思います。
いくつも優先したいものが出てくるかもしれませんが、その中で「どうしても譲れないこと」を明確にすると、間取りに対する迷いが少なくなります。「これだけは譲れない」というポイントを大切に、迷わず進めていきましょう!
ライフプランシミュレーションをして死守する予算を決める
家づくりは大きな投資なので、つい「少し奮発して…」と思いがちですが、無理のない予算を決めることで、後々の生活に安心感が生まれます。
私がおすすめするのは、ライフプランシミュレーションを通して、「これだけは守りたい」という予算ラインを決めておくこと。これにより、何が本当に必要か、そして今の自分たちにとってベストな選択は何かが見えてきます。限られた予算の中でも理想を叶える工夫をすることで、より満足度の高い家づくりが実現できますよ。
プロのアドバイスを活用し、家族で十分に話し合う
家づくりは、家族みんなで一緒に作り上げる大切なプロジェクトです。そのため、家族それぞれの意見や希望をしっかり話し合うことが大切。また、プロのアドバイスを活用することで、自分たちだけでは気づかないようなポイントや工夫も知ることができます。
家族みんなで「こうしたい」という思いを共有し、意見がまとまらないところはプロに相談してみるとスムーズに進められます。「こんなことを聞いてもいいのかな?」と遠慮せずに、気になることを何でも話すことで、理想の住まいに近づけていけます。皆さんが安心して新しい家づくりを楽しめるよう、一緒に進めていきましょう!
まとめ
今回は、私の間取り相談の経験も含めてお話しさせていただきましたが、いかがでしたか?
もし相談してみたいな、と感じた方は、エルハウスまでお問い合わせくださいね。
(現在はエルハウス内の1事業部として活動しています)
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