本物に触れること。金具屋さんに宿泊して、新幹線を見る話。
こんにちは、エルハウス福田です。
先日、家族旅行に行きました。
「今年はお盆はコロナ対策も兼ねて、家にいよう!」
というころもあったので、お盆でも何でもない9月の今の時期に家族旅行でございます。
今回は渋温泉の金具屋さんに泊まってみることに。
いやー、お高い。
この旅館は、とっても古いことと、建築がとても凝っているということ、
また、建物の中でも、創業当時からずっと使っていて、建築的に凝っているお部屋はお高いのですが。
家族旅行は行きたいところに行こう、
子どもが幼い、まだ幼児料金で泊まれる間に良いところに泊まろう、
というコンセプトなので、お高いですが、宿泊しました。
ほら、階段の裏が網代を編んでいます。
すごいです。
「階段の裏なんか何でもええやん!」
と言いたくなるかもしれませんが、何でもええところをあえてこだわる、これが粋や風流というものなんでしょう。
まあ、すみずみどこを見たってスキがないです。
木造なのに4階建て。
裏の崖とうまく組み合わせて4階の隣に崖っぷちの3階だか2階を組み合わせて、合計で7階だか8階だかまであります。
4階建でもすごいです。
今の建築基準法だとダメですが、
ずっと倒れることなく存在していて、今も宿泊できる、非常に貴重な建築なのです。
個人的に一番大好きだったのは、客室の入り口。
2畳の空間に敷台で部屋に上がるのですが。
何とも良い。
また、手洗いひとつに、奥はトイレの扉なのですが、何ともバランスがいい。
天井も楽しい。
それぞれの部屋を、一つの家のように見立てて作っているので、
天井は三角屋根の天井裏みたいな作り方です。
金具屋の客室がすごいのが、それぞれの部屋を違う作りにしていること。
ひとつひとつを家として見立てていますので、同じ扉の入り口だとおかしいということで。
よくよく見て歩くと、それぞれの階の廊下の天井も、違う木材でやっていたり、散歩しているだけで実に楽しいのです。
それにしても、2歳児と泊まると実にハラハラします。
障子に穴を開けないように絶えず見張ります。
でも、彼は走りまくります。
はらはら。
階段が素晴らしく美しいです。
全てにおいて素晴らしく美しい。
帰りに上田駅に寄って。
2歳の息子は電車大好きなので。
初の生の新幹線。
これまで新幹線なんて、特に気にしてみたことも、乗ったこともなかったですが。
彼が毎日電車の本を読んで新幹線を見たいというので、
久々にみると、
「確かに新幹線ってかっこいい! すげーはやい!!」
と感動できました。
本物に触れる休日でした。
しょっちゅうは難しくても、
息子のためにも、
自分のためにも、
あと、妻のためにも。
(一応、今回の旅行は妻の誕生日が9月なので、誕生日プレゼントとして行きました。その割には、私と息子の好きなところしか行ってませんが)
年に一回くらいは、本物に触れる旅に家族で行こうと思います。
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