基礎工事は家づくりで超重要部分。なんで基礎って鉄筋コンクリートなの?
こんにちは。こんばんは。松本地区、諏訪地区の工務店、エルハウスの倉田です。
お家を支えるために、重要な箇所っていくつもあると思います。今回はその中の一つ、基礎工事について触れていきたいと思います。
大事なお家を何十年も支えていくため、エルハウスでは、基礎は鉄筋コンクリートを採用しています。これはエルハウスだけではなく、多くのハウスメーカー、工務店でも鉄筋コンクリートで基礎を施行するのですが、なぜ鉄筋コンクリートなのか?という問いがあるとすれば、それは間違いなくお家を支えるための強度が必要になってくるためです。鉄筋コンクリートという、響きはとても強度が強そうに感じますが、鉄筋がなくてもコンクリートだけでもそこそこの強度が得られるんじゃない?と思ってしまう人もいるのではないかと思います。ですが、鉄筋とコンクリートの相性ってびっくりするぐらい良くて、この二つが交わることで、お家を支える強度を得られることができるのです。
なぜ、鉄筋とコンクリートの相性がいいのかですが、お互いに何に強いのかが違い、そのお互いの良さが、お互いの欠点を見事に補うことができるので抜群の相性を誇るんです。
目次
コンクリートの特徴
①圧縮に強い
圧縮に強いということは、上から、下から、横から押される力に強いということです。基礎の上にはお家が乗ります。お風呂やキッチンも乗ります。それらすべての重量乗りますので、基礎には上から下へとすごい力がかかり圧縮され続けます。ですが、コンクリートは圧縮の力に強いので、基礎としての役目を全うし、安全な生活を守ってくれます。
②引張に弱い
圧縮には強いのですが、引っ張られると強くはないです。引っ張った場合、圧縮した時の10分の1もの小さな力でコンクリートは壊れてしまいます。基礎に引っ張る力はかかるの?と思う方もいると思いますが、例えば地震が起きた時、基礎が割れてしまった場合などは引っ張る力がかかります。
③熱に強い
高温の中、日差しが当たり続けていたとしても、変形したりすることはありません。
④アルカリ性
アルカリ性は錆に強いです。なので、アルカリ性のコンクリートに鉄をつけていても、コンクリートが原因で錆びることがないのです。
⑤自由な形のものが作れる
コンクリートを好きな形の型に流し込み、コンクリートの水が抜けていくことで、そのままの形で固まっていきます。形にきまりがない、現場で好きな形に施行ができるというのも利点です。
⑥質量が大きい
質量が大きいので、大きなものなってくると、運ぶことが難しくなってきます。現場で必要な場所に作るということが必要になります。
⑦十分な強度が得られるまで時間がかかる
コンクリートは打設後にすぐ強度が出るわけではありません。時間の経過とともに効果していくので、打設後時間を置く必要があります。
鉄筋の特徴
①圧縮に弱い
鉄筋に圧力をかけると、曲がってしまったり、折れてしまったりします。
②引張に強い
鉄筋は引っ張る力に強いです。
③熱に弱い
熱せられることで、鉄筋自体が簡単に曲がってしまうようになってしまいます。
④空気に触れていると錆びてしまう
鉄筋の強度は、錆びていないからこそ得られるもの。錆びてしまうと強度が落ちてしまう。
お互いの弱いところを補い、強いところを生かす関係
コンクリートは圧縮、押す力に強いですが、引っ張る力には弱いため、引っ張る力に強い鉄筋がカバーをしてくれます。逆に、圧縮に弱い鉄筋を、コンクリートでカバーしています。
鉄筋は熱にも弱く、熱することで形が変わりやすくなってしまいますが、コンクリートで覆うことで鉄筋まで熱が通りにくい状態を作っています。
鉄筋は空気や水などにあたっていると錆びてしまい、強度が著しく落ちてしまいます。アルカリ性のコンクリートで覆うことによって、空気や水などに触れなくなり、錆びにくくなるんです。
そして、コンクリートと鉄筋は、膨張率がほぼ同じということ。物質は暑くなると膨張しますが、もしもコンクリートより鉄筋の方が膨張率が大きかったとしたら、傍聴することで鉄筋の方が大きくなってしまい、コンクリートを圧迫してがひび割れなどが起きてしまいます。
まとめ
まさしく出会うべくして出会ったとも言える鉄筋コンクリート。何十年も昔の住宅の基礎では、コンクリートだけの基礎などもありましたが、コンクリートと鉄筋が出会ったことにより、大事なお家を守る丈夫な鉄筋コンクリートの基礎ができるようになったんですね。
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