最貧国マラウィー突入【福田のアフリカの思ひ出8】
こんにちは、エルハウスの福田です。
ひそかなファンも付いているという噂の福田のアフリカの思ひ出シリーズ。
私、福田が若かりし頃、自転車でアフリカを旅したころのお話です。
第八回はマラウィ入国です。
マラウィは、旅の中でかなり楽しみにしていた国なんですよ。
というのも、マラウィというと、世界最貧国の一つにも数えられるほどの貧乏な国なのですが、
「アフリカのウォームハート、マラウィ」というフレーズが旅人の間にもあるような不思議な国なのです。
だって、そんな貧乏な国、自転車で走ることってないじゃないですか。
あなたは本当の貧乏を知っていますか?
マラウィに行くと、本当の貧乏の一つの形を知ることが出来ます。
貧乏=悲しいっていうのは、また違うんだなって僕は感じました。
はい、そんなマラウィ編始まります。
はい、これがマラウィの入り口です。
国境です。
いやー、この国境は良いですね。
陸路で越える国境って結構楽しいんですけどね。
マラウィの国境は良いですよね。最高ですよね。
この道路でMaximum Speed 80KPH出したらダメでしょとか、
国境、木の棒じゃんとか、
まあ、ツッコミどころ満載ですよね。
まあ、木の棒のゲートとは言っても国境ですから。
イミグレがあります。入国チェックのオフィスみたいなところですね。
日本の感覚でいうと、超ショボいですし、イミグレとしては超ショボいのですが。
こうして写真で見ると、
この後、突入していくマラウィの日常と比べると、何とハイソで近代的な建物なんだろうと、思いますね。
さて入国で、困るのが、お金です。
マラウィの入国のビザでお金が必要なのですが、
何とアメリカドル以外お断りというのです。
「え?! なんで? マラウィに入国するのにマラウィのお金じゃ払えないの? 隣のタンザニアのお金でもダメなの?!」
理由はよく分かりませんが、アメリカドルじゃないとダメなんです。
そして、アメリカドルは大きな町でしか手に入らないんです。
事前情報がないと、完全に詰んでしまいます。
さらに、タンザニアのお金をマラウィのお金に換金しようとすると、
まず、間違いなくぼったくられます。
「ヘイ、マイ、フレンド、マネーチェンジはいらないかい?」
と胡散臭いおじさんがやってきます。
「いや、僕はユア、フレンドじゃないです」
はい、期待通り、僕も多分ぼったくられています。
でも、そこは確認しない方が平和です。
「とりあえず、換金出来て良かったー」
と思っておくのが幸せです。
それに、偽札を掴まされなかっただけ当たりだったと言えるでしょう。
世の中、知らない方が幸せなこと、気にしない方が幸せなことはたくさんあります。
実際、換金できずに国を越えてしまうと、特にアフリカのお金は信用度が低く、
お隣の国でも国境近くじゃないと換金できない場合もあり、お金が紙切れになるリスクがあります。
あまりレートなどにはこだわらず、換金できる場所で換金しておくのが良いです。
一番は出来るだけ使い切って国境を越えるのがベストです。
ただ、ゼロマネーで国境を越えるのも勇気がいります。
はい、最貧国マラウィに入りますと、急に車が少なくなります。
主要国道なのですが、残念なほどに車が走っていないです。
みんな、てくてく歩いています。
ごくまれにトラックなんかが走っていきます。
家に付いても、三匹の子豚で出て来る、一番最初のわらぶきの家が増えます。
ご飯はこんな露店で肉を油で揚げています。
でも、みんな良い人たちなんですよ。
ただね、さすがにこれは、食べるとお腹が痛くなるんじゃないかなと僕は思ったわけですよ。
「いやいや、でも、これを食べられなければ、マラウィでは生きていけない!!」
そう思って、果敢にトライします。
油で揚げる肉以外にもこんな感じで、バナナとキャッサバ芋(?)みたいなのを焼いているスタイルの露店もあります。
味については、当たり外れがあります。
バナナやイモについては、まあ、まずくはないです。美味しくもないですけどね。
肉は、基本美味しくないです。
でも、まあ、食べられる味です。
と、思っていたら、ものすごくまずい肉の露店に行き当たりました。
口に入れた瞬間、口いっぱいに便所のにおいが広がりました。
「う、なんだこの肉?何の肉なんだ? でも、生きて行くための勇気だ・・・。ごっくん」
しかし、この決断が悲劇を呼びます。
はい、次回も福田のアフリカの思ひ出、お楽しみにどうぞ。
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