寒い長野県では高断熱のエコ住宅?
こんにちは、松本、諏訪地域の工務店エルハウスの福田です。
エルハウスのお家は、高断熱のエコ住宅と、ノーマルのコミコミ住宅があるのですが、
見学会で、
「寒い長野県だと、やっぱりエコ住宅の方が良いんですか?」
というご質問も多く頂くので、今日はそのお話についてです。
目次
高断熱=ダウンジャケット。断熱の悪い昔の家でストーブをたく=裸にホッカイロ。
高断熱の家と、そうじゃない昔の家って何が違うか、
極端にざっくり説明しますと。
高断熱の家はダウンジャケットを着て寒さをしのぐという考え方です。
これに対して、昔の断熱の悪い家で、ストーブをたくというのは、裸にホッカイロをはるというイメージです。
ダウンジャケットを着ていれば、ホッカイロを貼るにしても少しで良いですよね。
裸にホッカイロですと、毎日大量のホッカイロを貼らないと寒いですね。
なので、長野県じゃない暖かい地域ですと、高断熱の家ってメリットは減ってしまうのですが、
長野県は寒いので、高断熱の家は重要なのです。
長野県では高断熱が良いか?価格面でのメリットを考える
高断熱のエコ住宅は坪単価52万円。
ノーマルのコミコミ自由設計は坪単価で44.5万円。
33坪の家を建てるとなると、価格差は7.5万円×33坪=247.5万円です。
ポイントの一つは、247.5万円の価格差をどう考えるかです。
「高断熱の家は何が良いのか?」
簡単に言うと、光熱費が安くなります。
電気で一番、エネルギーを必要とするのが、熱を作るということ。
高断熱の家=暖房代がかからない=長期的に見るとお得、ということです。
寒い長野県では暖房代は本当に大事ですからね。
シミュレーションですと、
エコ住宅は一般的な住宅より年間の水道光熱費が、約10万円削減できます。
なので35年間で350万円削減です。
さらに、電気代などが将来的に高くなれば、より節約効果は高くなります。
35年間の光熱費のことを考えると、エコ住宅の方がお得になると考えられます。
さらに言えば、実際には35年より先も住み続けるという人が多いですので、
長く住むほど、高断熱住宅はお得だと言えるでしょう。
特に長野県は寒いですから、冬の暖房は必須です。
高断熱のエコ住宅なら暖房費を気にせず、快適な環境に暮らし続けられます。
エアコン1台での暖かい=灯油を汲まなくて良い。
お金のことだけ考えると、
「なんだエコ住宅は単純に暖房費の前払いか、じゃあ、住宅ローンの借入可能額の問題もあるし、ノーマルのコミコミ住宅で良いや」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
それも正解です。
実際、エルハウスがコミコミ住宅のラインナップを残しているのは、
無理のない予算で家を建てることが重要だと考えているからです。
でも、高断熱のエコ住宅が良いところは、
「エアコン一台で暖かい」
ということ。
最初に話した通り、ダウンジャケットを着て暖かいので、ホッカイロをたくさん貼らなくても良いという事です。
つまりストーブが必要ないので、灯油を汲まなくても良いという事なのです!
さらに言えば、ストーブ=一定時間ごとに窓を開けての換気が必要ですが、
エアコンは空気が汚れないので、窓を開けての換気が必要ないというのもメリットですね。
エアコン1台=全館空調みたいに故障の時の修理の問題も少ない!
エアコン1台で暖房できるメリットは、メンテナンスでも優秀ということがあります。
昨今は全館空調も流行りで、
「全館空調ってなんだかハイテク!すごいシステムみたい!」
と思う方も多いのですが。
全館空調は修理、メンテナンスが大変です。
「20年前のエアコン、今でも我慢して使っていますか?」
と考えると分かりやすいと思います。
仮に壊れなかったとしても、技術の進歩で家電はドンドン省エネになっていきます。
20年後、今と同じ全館空調を使うとなると厳しいところがあります。
(20年程度は使えると思いますが、メンテナンスなども必要でしょう)
これに対して、エアコン1台だったら、壊れても近所の電気屋さんに頼んで修理も出来ますし、
寿命が来て新しいエアコンに変えるのも簡単です。
床がひんやりしない。基礎断熱。
エコ住宅の良いところと言いますと、床が冷たくないということです。
エコ住宅では基礎断熱という構造で家を作るので、床がひんやりしないんですね。
これに対して、ノーマルのコミコミ住宅は床で断熱をとっています。
基礎断熱については、話が長くなるので細かいところは省略しますが、
▼興味がある方はこちらの動画で解説していますのでどうぞ。
標準オプションもリッチなエコ住宅
エコ住宅の方が、高断熱、高気密以外の標準装備もちょっとリッチになっています。
標準でエアコン込み、食洗器込み、その他の建具もちょっとグレードが高くなっています。
じゃあ、エコ住宅が良いんですか?!いえ、土地の金額、総額も考えるのが重要です!
「じゃあ、エコ住宅の方を買った方が得ですね?!」
と思う人も多いのですが。
家を建てる時は、土地のことも考えないといけません。
総額での予算を考える必要があります。
将来的な実際の支払い額については、光熱費と相殺できるので大きくは変わらないのですが、
最初の予算を考える時には借り入れ可能額の問題は必ず出てきます。
限られた予算の中で、家と土地のことを考えていきます。
250万円変わると、土地の立地条件もかなり変わって来ます。
土地は資産としての価値が落ちにくいので、土地の方にお金をかけるというのも人生の戦略の一つです。
一番大事なのは自分たちの価値観、人生戦略にフィットしているかどうかです。
人によって価値観は違いますし、人生の今の状況というのも違います。
詳しくは住宅コンサルタントまでお気軽にご相談下さい。
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