アフリカの思ひ出 第2回 『安宿はスワヒリ語でユンバ・ヤ・クララ・ワゲーニ』
こんにちは、エルハウス住宅コンサルタントの福田です。
今回は福田のアフリカの思い出シリーズの第二回です。
前回までのあらすじ。
若かりし日々、自転車でアフリカを旅したころのお話シリーズです。
飛行機でアフリカのタンザニアに到着したものの飛行機の遅れで日没寸前、福田は生きて宿にたどり着くのか?ってところでした。
結論から言うと、空港から予約していた宿には辿り着けなくて、代わりによく分からないホテルに泊まることで、何とか生き延びられました。
まあ、アフリカも国際空港があるような町ならエアコンが付いたホテルらしいホテルもあったんです。
さあ、問題になるのが、大きな町から出発して村と村の間を走っていく段階です。
日本に住んでいると、町の隣は町ですよね。
長野県の場合は、町から出ると山があって開けた土地にはちょっとした町があるというイメージでしょうか。関東平野などはずっと町ですが。
アフリカですと、大きな町から出ると、動物奇想天外のサバンナみたいなところを道が走っていて、たまに村があってというのがしばらく続いて、一週間くらい自転車で走って、やっとちょっと大きな町があるっていうくらいなんですよね。
町って言っても日本で言う町よりも、もっと小さいですよ。
すごく困るのが、英語が通じないということ。
しかも、いろんなことが汚い。
旅行ガイドブックとかで、
「病気になるので現地人が普通に食べていても、食べてはいけません」
って書いてあるやつですよね。とにかくハエがスゴイ。冷蔵庫があっても、冷蔵庫とは飲み物を冷やすものなんです。肉は牛を殺して食べるものなんです。冷凍庫などで保管するものじゃないんです。
イエス、ワイルド、アフリカ!
でも、この写真はまだ首都から近いところなので、かなりクリーンな方です。
(地面がタイルになっていますからね、基本は地面は地面です)
手に持っているのはバナナをゆでたらしきもの、何かの肉、そしてその肉なんかを煮込んだあとのスープらしきもの。
まずくはないですが、アフリカの味がします。
普通の旅行ですと、こういうのって食べなくても観光地の観光客向けのレストランのものを食べれば良いんですが。
自転車って進むのが遅いので、これを食べるしかないです。
しかも、これを食べるにもタンザニアってスワヒリ語なんですよね。スワヒリ語なんて分からないわけです。
まあ、それが楽しいわけですが。
ノーホテル?
さらに、泊まる場所を探すにも英語でホテルを探しているって言っても、「え?この村にホテルなんてないよ」って言うわけですよ。「ノー、ホテル」って。
でも、サバンナみたいなところでいきなり野宿するなんて怖いわけです。何としても宿に泊まりたい。ハエのたかったご飯は我慢するしかないけど、サバンナ野宿なんて怖すぎる。(実際にはそこのエリアはライオンとかは出ないので野宿できなくもないのですが)
言葉も伝わらない上に、何より、アフリカで最初怖いのって黒人ですよ。
言語が通じない黒人、もう、何だか怖いですよ。慣れればみんなすごく優しくて良い人って分かるんですけどね。
でも、何とか眠らなければいけない。もう、日没だ。(今回も日没が怖いです笑)
でも、英語も通じない、黒人さん怖い。
村の入口で途方に暮れて泣きそうになっていると、英語で話しかけてきてくれた村人がいたんです。教会の神父さんか教師じゃないかなと思うんですけどね。
「自転車で旅してるんだ。タンザニアには安宿ってないの?」
「あるよ。だいたいどこの村にもあるよ。ユンバ・ヤ・クララ・ワゲーニって言ったら通じるよ」
そうか、ホテル=高級なホテルっていう意味になってしまのうか!
初めてのユンバ・ヤ・クララ・ワゲーニ。意外と普通です。これで一泊5ドルくらい。
この宿は当たりです、結構小ぎれいです。
自転車も中に入れさせてもらえます。
問題は蚊帳に穴があいているんだか、上手く蚊帳をかぶれない。
蚊にいっぱいさされます。ないよりマシなのでしょうが。
マラリアにならないよう、神様に祈りながら生きていくわけです。
あと南京虫なんかも神頼みですね。
もう、自転車の旅の場合、そういうのは基本、神頼みですよ。(一応、クロロキンだかマラリア治療薬は首都で買っておきましたが)
そんなわけで、今回も何とか生き延びられました。
もし、タンザニアに自転車で行くときにはユンバ・ヤ・クララ・ワゲーニという単語を覚えておくと良いですね。
(でも、後で知りましたがゲストハウスでも問題なく通じます)
現地の言葉は現地に行ってコミュニケーションしてると段々覚えて行くんですけど、最初はやっぱり大変です。
言葉もそうですけど、文化が分からない。物の値段の相場も。危険な場所も安全な場所も。
でも、それこそが面白いわけですよ(笑)明日を生きて行けるか!?
心を開いて、人間として人間に接していくと、誰か助けてくれるんですよね。
また次回に続きます。
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