JAS集成材の柱って?
こんにちは、松本、諏訪地域の工務店エルハウスの福田です。
先日、見学会でお客様から、
「エルハウスの家には柱ってどんな木を使っているの?」
という質問をもらいましたので、そんなお話をしてみようと思います。
JAS集成材は検査されて、強度、品質が保証された木材
はい、エルハウスではJAS集成材を使用しています。
「集成材って安いやつでしょ?駄目なんでしょ?」
と言われることもありますが、いえいえ、柱などの構造材の場合、集成材ってすごく優秀なんですよ。
集成材とは木を接着剤などでくっつけて一本の木材にしているものですね。
そして、JASとは日本農林規格のこと。
言うなれば集成材は木から作られる工業製品ともいえますので、強度をきちんと計測して、基準を満たしているものにJASマークが付けられるんですね。
そう、きちんと検査をしているので、写真の通り10年保証保険まで付いているのです。
このJASマークが付いている木材は強度や含水率をきちんとチェックされてますよ、っていう印です。
強度はヤング係数などで示されます。写真でいうと「E95」っていう部分がヤング係数ですね。F315の方は曲げ強度ですね。難しい話は省略しますが、どちらも木材など物体の強さを示す数値の一つです。
含水率とは木材に水が含まれている量、きちんと乾いていなくて含水率が高いままの木は反ったり割れたりする原因になるんです。
そう、JAS集成材は強度、品質が保証されているのです。
無垢材は金額面以外にもデメリット
集成材に対して、くっつけていない普通の木から取れる木材を無垢材などと言います。
無垢材は見た目が良く、手触りが良いので、肌に直接触れる床、無垢フローリングなどにはピッタリです。
しかし、無垢材は柱くらいの大きさになると、強度や含水率を一定にするのが難しいんですね。
普通の木から切り出すので、木によってばらつきがあります。
また、一本の木から取れる量も限られるので、値段も高いです。
外から見るときれいに見えても、切ると中がすかすかということもありますので、サイズの大きい無垢の木というのは貴重で値が張るんですね。一枚板のテーブルなどが高価なのはそういう理由です。
無垢材でもJASの検査を受けているものも中にはあるのですが、流通量が少ないですし、集成材と比較するとやはり高いんです。
JAS集成材は強度も保証されていますし、家の価格も抑えられます。
一口に木造住宅の材料と言っても、無垢材が適している場所もありますし、集成材が適している場所もあるんですね。
はい、エルハウス福田でした。
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