住宅ローン控除13年特例、まだ間に合う?
こんにちは、松本、諏訪地域の工務店エルハウスの福田です。
最近、
「住宅ローン控除13年って、もう間に合いませんよね?」
という質問を頂いたので、今回はそのお話をしてみようと思います。
「今年の12月までに入居なので、今から注文じゃ難しいですよね」
って思う方は多いわけです。
結論から言うと、急げば間に合う場合もあります。
土地をどうするかなどの折り合いもあるので断言はできませんが、
基本的には今なら急げば間に合います。
でも、無理は禁物です。
頑張って急いでメリットの方が大きいと判断した人は急いだ方が良いですが、
自分にとってはあまりメリットがないと感じた人は急がない方が良いでしょう。
目次
住宅ローン控除とは?
住宅ローン控除って何?という人もいるでしょうので、とっても簡単に説明すると、
・住宅ローンで家を買うと10年間減税があるよ
・2020年12月までの入居なら減税が延長で13年間になるよ
というものです。
去年、消費税の増税があったので、その対策として、
「今年いっぱいはローン控除を3年間延長しますよ」
というわけです。
急いだ方が良いのか、焦らずゆっくりした方が良いのか?メリットは?
急ぐメリットとしては、
・ローン控除が3年長くなる分、お得になる
・早く建てた方がアパートの家賃は浮く
ということがあります。
対して焦らずゆっくりした方が良いメリットは、
・自分のペースでのんびり出来る
ということがあります。
なので、ポイントはどの程度急がないといけないのか、急いで得られるメリットは自分にとって価値があるかというところでしょう。
ある程度、構想がまとまっている人で、後は勇気を出すだけ、という人は急いだ方が良いでしょう。
具体的にいくらくらい得なの?
「勇気を出して、ローン控除が3年延長になったらいくら得できるの?」
っていうのがみなさん気になるところですよね。
はい、調べておきました。
※ローンの金利などでも変わるのであくまで目安として参考にしてもらえればと思います。
30年 固定金利1.2%で計算しています。
借り入れ額 | 延長でお得になる金額 |
2000万円 | 約38万円 |
2500万円 | 約47万円 |
3000万円 | 約57万円 |
3500万円 | 約67万円 |
はい、目安なので実際には変わります。
というのも、固定金利じゃなく変動金利などにすればまた変わりますし、30年じゃなく35年にすればもう少しお得になる金額は増えます。
逆に短くなると、ローンを早く返済していくので、お得になる金額は減ります。
また、年収によってもお得になる金額は変わります。
一番お得になる方法は?
みなさん気になるのは、一番お得になる方法ですね。
ローン控除13年という観点だけで考えますと、
・急いでローン控除13年に間に合わせる。
・ローンは35年払いの15年以下の固定金利にする
・ローン控除が終わる13年後に繰り上げ返済する
この3点が大事です。
ただ、これはローン控除で減税になる金額についてのみ考えた場合です。
トータルではもう少し他のことも考えないといけませんので、
判断材料の一つとして考えるのが大事です。
どうして35年払いにするの?
ローン控除はその年の残額の1%が控除されます。
なので、支払い期間を短くすると、その年の末の支払いの残額で計算されます。
つまり、残額が大きい方が控除金額は大きくなります。
でも、大事なポイントとしては、残額が大きくなる=その分金利も払うということになります。
なので、これについては後で書く金利のこともあわせて考えないといけませんね。
繰り上げ返済で調整する
実際には15年でローンを組もうと考えている人でも、
いったん35年にしておいて繰り上げ返済で調整するという方がローン控除のパワーは大きいです。
いったん35年にしておけば、現金として手元にお金を残せます。
最近、勉強会などでも話していますが、手元にある現金は積み立てNISAなどの資産運用で増やせる可能性もあります。
最近はコロナウイルスで株価大暴落していますが。
長期の資産運用では株価の暴落の時は買いのチャンスとも考えられます。
短期のトレードで今の市場に飛び込むのはハイリスクハイリターンです。
はい、その辺の話は長くなるので勉強会でまたお話します。
興味のある方はお気軽にご参加ください。
次回の勉強会は4/12(日)茅野市でやります。詳細は画像をクリックしてくださいませ。
お金は手元にあるキャッシュっていうのが最強です。
自由に動かせるキャッシュ=貯金に回しても良いし、投資に回しても良いし、急な出費の際の備えに出来る。
ヨーロッパなどでは自分のお金は自分で運用するのは当たり前です。
銀行に預けていても増えませんから。
でも、減ることもありますけどね。
また、運用をかけなくても、住宅ローンの金利は車などのローンの金利と比較すると安いんです。
なので、
・借入期間を短くして、住宅ローンの月額を増やす+別途車のローンを組む
・期間を長くして、月々の支払額を抑えて浮いた分を貯蓄してキャッシュで車を買う
という二つの選択肢の場合、車のローンを組まないようにした方が総額では得になります。
自営業をしている人はよく分かると思いますが、
手元のキャッシュを多くするという考え方はお金を考える上で大事です。
固定金利? 変動金利?
でも、注意したいのは、金利です。
ローン控除は1%なので、1%を切る金利でローンを組むと得です。
1%以上の金利だと結局のところ、プラスマイナスゼロになります。
一般的に金利は変動金利の方が安いです。
長期の固定金利の方が高くなります。
でも、将来のリスクを考えると、総額ではどちらが安いかというのは何とも言えないところです。
とりあえず、13年のローン控除のことだけ考えると、13年間の金利にフォーカスして考える場合、長期固定より変動などの方が有利になりやすいです。
でも、実際には13年より先もローンは払うので、特に35年での支払いを考えている方は長期固定金利もメリットが大きいです。
長期的な安定を取るか、いったん直近の期間でのメリットを考えるか、ここは価値観次第です。
まとめ。無理がなければ急いだ方がお得。
はい、今回は長々と住宅ローン控除のお話でした。
まとめとしては、無理がなければ急いだ方がお得です。
ローンの金額、年数、金利によっても違いますが、
・ローン控除延長分で30~50万円程度お得になる
・家賃が浮く(仮に家賃5万円×6か月=30万円)
ということになりますので、100万円とまでは言いませんが、50万円以上は得になる場合が多いでしょう。
50万円でウッドデッキを付けても良いでしょうし、もちろん、貯金しても良いですし、積み立てNISAしてもいいですし、学資保険に充ててもいいでしょう。
もっと詳しいお話は個別相談、勉強会で。
どうぞお気軽にお問い合わせ、ご参加下さい。
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