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Vol.6|中谷彰宏著「察する人、間の悪い人。」|察する力は超能力ではない! |頼まれないことまでできる人になろう

察する力は超能力ではない!
~頼まれないことまでできる人になろう~

中谷 彰宏著 「察する人、間の悪い人。」より

Check point
●「クヨクヨできる長所」を察することに活かす。
●言葉の意図や思いまで汲んで察する。

察すること=気付くことです。
何に対して気付くのか?
それは、相手の「存在」、「要望」、
「感情」に対してです。

「あなたは周りから察してもらっていますか?」
との問いに、「察してもらっています。」
と答える人は、察する能力がある人です。

分かれ目は、察してもらっていることを
察する能力があるかどうかです。

「まわりの人が察してくれない」
と言う人は、気付いていないだけ。
自分自身が察することができないのです。

例えば、ボタンが取れたときに、
AさんとBさんに補修を依頼したとします。
Aさんは、言われた通りに
取れたボタンだけを直して返しました。

Bさんは「別のボタンも緩んでいたので、
直しておきました。」と返します。
Bさんの行為、言われていないことまで、
自分の頭で考えてできるのが、
察するということです。

若干心配性な方が「相手に冷たい
言い方になったんじゃないかな。
もう少し言葉を足しておけばよかったかな」
とクヨクヨすることがありますが、
心配いりません。
察するための大切な要素です。

「クヨクヨできること」は
短所ではなく、長所なのです。
「クヨクヨできる長所」を
察することに活かせば良いのです。

*********************************************************************
社会に出ると本音と出会う機会は少ないように感じます。
多くの場合、我々は建前でものを言いますが、
その相手の気遣いに甘えて、何でも言葉通りに
受け取っていては、大きな誤解や損害を生じかねません。
相手が発した言葉の意図や思いまで汲んで、
察してあげることが重要です。

本音と建前という言葉がありますが、
建前は相手への気遣いから生まれるものです。
日本らしい素敵な文化だと思います。

また、自分は相手に察してもらって当然だ、
という思いではいけません。
そう思っている人は、
きっと察することができない人です。
「なんで周りの人は察してくれないんだ」と
思ったら黄色信号です。
ですが、ここでハッと思えればまだ間に合います。

察する力は、普段の生活でも仕事でも重要です。
他人の悪いところは自分に当てはまらないかを
自問自答し、逆に良いところは素直に取り入れる。

「人の振り見て我が振り直せ」
肝に銘じます。

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